「SDコマンドガンダムはこれにて完成としよう。ケースに入ってポーズも固定された。色も入れたし、露骨に残った穴はジャンクパーツで塞いだ」
「このポーズは固定なんだね?」
「ポーズはもう動かせない。パーツ類もベースに固定されていて、コマンドガンダムに着せることはもうできないよ」
解説 §
「このあとどうするの?」
「欲しい人がいたらあげる。誰も欲しいと言わないならオークションに出す」
「使用したジャンクパーツは何?」
「メカコレ二連三段空母のパーツが山のように余っていたので使った。頭の穴を隠すために付けたちょんまげは二連三段空母の艦橋のパーツ。関節の穴を塞いでいるのは円形のビーム砲」
「色は確かに足してあるけど、プラそのままで汚してもいない部分が多いように見えるけど?」
「プラの質感を活かしている。これはリアルな兵器のスケールモデルではないから巨大感や重厚さを出すのはちょっと違う気がした。あくまでプラの安っぽさが基本ライン。それでも彼は生きている感じで、感情と意識が存在するような演出でまとめた」
「どんな感じだよ」
「戦い終わって装甲を全部外してリラックスしようと思ったら、急に脅威を感じて振り返っている、という感じかな。左手は殴る構えで右手は小さい方の銃を持っている」
「塗装上のポイントってある?」
「着ていない装甲パーツは裏面だけ塗ってあるんだ。見せないことが前提のパーツなので、装甲パーツの裏側はキットのままでは作りが甘い感じだった。そこはメリハリを付けて、裏は裏らしく地味な色に塗ってある」
「普通なら見えないから意味ない色ってことだね」
「そうだ。脱いだ状態で積むから見えてしまうこういう作り方でのみ意味を持つ」
感想 §
「SDコマンドガンダム可愛いよ」
「最も印象に残ったことはなんだい?」
「勝手に可愛いと思って買って軽く組んで放置していたのだが、あまり放置したままのアレなので出して来て色を塗り始めたらガンダムビルドファイターズに登場して焦った。しかも、ヒロインが最初に作るガンプラとして登場し、しかも画面で活躍した。たぶん、このアニメで活躍したSDガンダムは2つめぐらいだと思うが、よりによってそれが自分の作ってるコマンドガンダムとはびっくりした」
「そんなに?」
「だって、主人公のオヤジが出して来たガンプラのパッケージが、モロに自分の部屋にあるパッケージと同じ。これは焦るぜ!」
「ビルドファイターズに関してはどう思う?」
「とりあえず、コマンドガンダムは既に作ったから、後はベアッガイ3だけだな。あとは全部どうでもいい」
「ベアッガイ3買うの?」
「一通り作ってキットの箱が片付いたらな」
「そんな日が来るのかよ」